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偉そうに・・・

久しぶりにTIMELAGの昨年末公演「泥つき」の写真館をのぞく。

あらためて、「さい子の美術はすげえな」と思う。
身内スタッフを褒めるのはいかがなものか……でも、すごいもんはすごい。

現場のさい子を見ていると、ものすごい漢(おとこ)っぷりを発揮しているので、
わがまま勝手で言いたい放題、みたいに思われる人もいるかもしれませんが、
全然違くて、実はものすごく色々考え考え、数十手先まで見越した上で人を動かします。

芝居なんかやっていると、スタッフ、キャスト、それぞれがいろんな不平不満を
募らせるものですが、そういった声が僕のところには一切入ってこない。
ぜんぶ、自分(さい子)に集中させて、それをあの手この手で解消しちゃいます。

だから僕はいつも、本や演出に専念できて、ぐんぐんのめりこめます。

だからこそ、一本の芝居が終わると、さい子は、ぐったりになります(笑)。

舞台監督って仕事は大変です。

最低限、人を使えないと、ダメ。
その上のレベルの舞台監督は、
人を使った上で、なおかつ全ての人たちに「やる気」を持続させる。僕には到底無理。
さい子の頭ん中はどうなってるんでしょう。現場では絶対に変な回路が作動しています。

舞台美術にしろ、衣装美術にしろ、クリエイター肌な人が多いです。
自分の主義主張みたいなものを、絶対に押し通す……みたいな。

僕は「それって、どうなの?」って思います。
自分の主義主張が無いクリエイターは嫌だけど、プロならやっぱり、
最低限、お客のこと、役者のことは考えないと……。

意外と……というか、ぜんぜん、さい子は訳のわからない美術性は主張しません。
お客の目線を何より重要視して、役者を「生かす」ための絵をつくります。

客を無視した芝居は、その時点で芝居じゃないんだから、当たり前なんだけど、
小劇場界なんていう狭い世界にいると、視界も狭くなってしまいます。

というより、小劇場界だからこそ、
個人のクリエイターの主義主張が押し通せてしまいます。
テレビやゲームなんていう世界では「自分の主義を通す=責任(販売本数だったり
視聴率だったり)を背負う」ってことだから大変です。

主義主張がたやすく通せる小劇場界に慣れて、
「なんでもかんでも自分の思うがままになる」なんていうメチャクチャな傲慢に
囚われてしまうクリエイターも多いのです。

偉そうに……言ってます。

でも、さいきん特に感じるのです。

本当のクリエイターは、職人です。

僕が幸せだったのは、若い時期に商業演劇に触れられたことです。

横内さんの脚本「ザ・近松」(於 日生劇場)を見て、
僕は沢田研二さんの歌声に聞き惚れました。

見ると、客席のおばさん、おばあちゃんもトロンとした目で舞台の虜になっている。
僕は素直に「芝居って良いなあ」と思いました。

お客に優しい芝居をつくるのはとてもとても難しいことです。

そこには、必ず裏方さんたち(舞台監督、舞台美術家、衣装美術家、照明家、
音響家、たくさん)の力が結集されています。

扉座に通っていた頃、ある舞台監督の人がいた。
時々烈火のごとく怒るのだけど、雪駄でパンッてほっぺたひっぱたいて、
まるで猪木の張り手のごとく……でも、その一発で殴られた方は猛省する。
一発で、「ああ…」って解らされちゃう。
現場は時間との勝負、怒ることに時間もパワーも使えない。

あの舞監のおじさん、怒り方まで職人芸だったな。




TIMELAG 芸術劇場公演「泥つき」 写真館(←本頁のリンクから飛べます)


※カメラマン鈴木さんによる撮影。鈴木さんの写真、イイね!!
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