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財産

ずっと以前、横内さんの助手時代、
横内さんが東宝演出家の結婚式の構成を手掛けることになり、
僕もそのアシスタントのようなことをしたことがあった。

「知り合いの役者が神父役をやる、数名の役者を絡ませて、結婚式コントを」
という横内さん発注だった。

それを受けた僕は、
かるい気持ち、テキトーな感じで、こなしてしまえ、と。
その頃、僕はもういろいろ仕事を持っていて、
正直、そんな座興のようなこと「楽勝」ぐらいに思っていた。

で、できあがったコントを見せたら、横内さんにこっぴどく怒られた。

しょげて、怠けた自分にも腹が立って、
これでもかっていうぐらい面白く仕上げた。
結局、それでも横内さんにガンガン修正されたけど。

で、本番。
当日、式場に行ったら、僕が書いたコント台本を持っている人がちらほらと。

近藤正臣さん、浅丘ルリ子さん、西岡徳馬さん……、
それを見つめる加賀マリ子さん、極めつけは森繁さん。

なんじゃ、こりゃ、と面食らう僕。

そりゃ、はじめから面子を聞いていたら、奮闘努力、真剣にコントを書きました。
でも、そういうことではないもんな。
そんなんじゃ、ダメだものな。

「真剣」の言葉の意味をこのときほど考えさせられたことはありませんでした。

ふだん、何にも怒ったりしない温厚な横内さんが、
あのときだけは厳しい目をして、怒った。あの一言は忘れないな。


「1回で120点とらなきゃダメだよ」


あれから10年。
今も120点とれるようにはなっていないけど、肝に銘じて、やっとります。

ダニーローズで若手の役者を熱心に指導しているなべさんを見ていて、
ふっと、10年前の瞬間を思い返したりしました。

指導されている若手たち、
今はまだ、なべさんの言葉の意味がわからなくっても、
それはとても大きな財産になるのだろうな。
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